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住みたい田舎 上野千鶴子「八ヶ岳南麓から」

わたしの山の家がある八ヶ岳南麓、山梨県北杜市は住みたい田舎ランキングで上位なんだとか。
その田舎に、社会学者ジェンダー研究の第一人者の上野千鶴子さんが20年前から2拠点生活をされていて、先日初めてプライベートについてのエッセイ「八ヶ岳南麓から」が発刊されました。
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発売日に手にとったよ。

上野先生の「おひとりさまの老後」や「在宅ひとり死のススメ」などのベストセラーも読んだけど、なんだか絵空事、理想論っぽいなぁって思っていたんです。
でもさすがの上野先生、しっかりそれを実践していらっしゃる。それも我が家のすぐご近所で。

我が家も30年前にこの土地を求めて長く2拠点生活をしてきましたが、当初は完全移住は考えていませんでした。老後になってからの田舎暮らしのの不便さや、医療、介護、くわえて絶対必要な車の運転なくしては暮らせない場所です。
北杜市が8つの市町村を合併した2006年当時は、過疎や限界集落問題もあって、介護、看護、医療レベルはすごく悪かったのです。ためらうよね、移住。

それでも、八ヶ岳南麓の良さにシニアの移住はどんどん増えて。
その中に、訪問介護、看護を担うキーパーソンとなる宮崎和加子さん(日本で先駆けて訪問診療や訪問看護を担ったエキスパート)が移住されてきて、北杜市にだんだん会が発足。 北杜市の在宅死を日本一にしたいと頑張っていらっしゃる。
上野さんも、この会の発足の講演会「大好きな北杜市で最期まで」をされたのでした。もうかれこれ7年も前。(青字↑クリックすると上野さんの講演会の記事がご覧になれます。)

上野さん、コロナ禍の八ヶ岳疎開の中、隣地に暮らす独居の歴史学者色川大吉氏を、看取り介護も担っていらして、まさにこの田舎で最期までの実践をされていることを知って、感動したところです。
エッセイの中に上野さん、なかなかおきゃんで、BMWをぶっ飛ばして中央高速ではなんども覆面パトカーのお世話になっているらしいとか、冬は早朝のバージンスノーのスキーを楽しまれたりもして、これもびっくりです。本当に八ヶ岳ライフエンジョイしていらっしゃる。

色川氏は、北杜市に移住後、移住者シニアたちの互助会的なクラブもつくっていらっしゃってその著作もありました。(北杜市図書館にいっぱい寄贈されているの)。
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介護施設に入るのと、訪問介護や看護を受けながら自宅でできるところまで頑張るのとでは、幸福度はずいぶん違うと思います。
わたしが高齢になっても、八ヶ岳でひとり頑張ると言い張って、都会に暮らす子どもたちを不安にさせないためにも、しっかり手立てを打っておこうと思うのよ。

八ヶ岳南麓に移住した先輩たちの体験談も大いに気になるところ。
田舎でも、田舎だからこそできることかもしれません。
受けるサービスばかりを考えず、まだ動けるうちに、自分が果たせることや、考えることのヒントをたくさんもらえた一冊でした。



Commented at 2023-12-02 12:39
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by yukkescrap | 2023-12-02 09:52 | 八ヶ岳スクラップ | Comments(1)

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