年末の書店で手にした雑誌
&Premiumの特別編集 「私の好きな、ひとりの時間」。
すごく良くて、最近おひとり時間をエンジョイしている友人にも一冊プレゼントしたの。
わたしは夫とふたり時間が大半を占めているけど、時々互いの用事で数日離れるとちょっとだけリフレッシュした感じになります。
一緒が嫌ではないけど、コロナで家族の密着度がさらに高くなったし、コロナでひとり時間が増えた人もいると思う。
雑誌はひとりの孤独感よりも、ずっと前向きに「ひとり」を捉えていて、その実践者を丁寧にルポしていてとっても素敵でした。
同年代で大好きな料理エッセイストの高山なおみさんがその中で、「心を鎮める読書案内」というひとり時間を楽しむ本の選書をしていて、これがすごく良くてね。
薦められるままに片っ端から図書館予約してます。
夫が不在の日に、一日中ベッドでゴロゴロしながら読んで、時々寝落ちして、また読んで。山の家は風の音とことりのさえずりしか聞こえない静かな空間。
ときどき屋根にどんぐりや松ぼっくりが落ちて意外に大きな音でドキっとするけど。
その静かすぎる空間で、なんと静かな本なのか?
もちろん読書は静かにするんだけど、物語の中で自分の頭の中では冒険したり一緒に泣いたり、笑ったりするわけでとっても賑やかで騒がしく、主人公や登場人物と一緒になって感情も大いに揺さぶられるけどね。
でもこのお話は実に静かなの。読んでいてもシーンと静寂が伝わって来て。
もちろん題名はことりだから、時々ことりも鳴くんだけど。
しずかな読書という感覚に浸って読みました。
わたしは本を読んでいるその時がすごく個人的でひとり時間の究極だと思うんだけど。それにしてもしずかな読書ってすごく良い時間だったよ。
切なくも優しさが詰まって静かな時を重ねた物語でした。
他の高山なおみさんの選書も丁寧に読みたいと思います。