好きなものは大事に使って、モノモチが良いことこの上ないわたしです。
結婚した時に母が持たせてくれたボール型の5個の小さなタッパーウエアからはじまり、東南アジアで暮らす時の湿気管理のために密閉型のタッパーウエアは大活躍でした。
今もわたしのキッチンの必需品です。かれこれ40年の長い付き合い。壊れず、変色もせず、シール(蓋)がやや緩くなっても湿気避け機能は衰えない優れた名品だと思って長く愛用しています。
昨年、アメリカ本社の経営低迷から生産打ち切りとなり、日本のタッパーウエアー支社も撤退したんですね。保存容器のことをタッパーと呼ぶのはこの商品の影響。タッパーは商標登録された名称なんですよね。
昔、タッパーと呼べるのはタッパーウエアだけというCMもあったくらいよ。
環境問題からのプラスチック製品の是非や、パーティー形式の販売スタイルの是非、プラスチック製品のダイオキシン問題とかもあって、最近の購入は遠のいていましたけど。
40年も使ってびくともしない保存容器、高かったけどじゅうぶんに元はとれたと思うよ。
つい数年前に愛用のベストセラー商品の1キロキーパーのシール(蓋)が傷んだので買い替えたんでした。もう壊れても買えないのね。パプリカ色はもうなくて新しいのは青でした。

これには、小麦粉、昆布、鰹節、砂糖(きび砂糖、グラニュー糖)などをすっぱり保管しています。
食品ストックの管理で、粉もの調味料はなかなか難しい。
お砂糖やお塩、小麦粉の封を開けて1キロぴったり収まる容器は、なかなかないの。
砂糖や塩を小分けして、残りを輪ゴムで袋の口を閉じて別途保管される半端なストックがないの。こういうストック管理は家事革命だったと思うよ。
片栗粉、小麦粉、ナッツ類と湿気を嫌うものは、タッパーウエアがあってほんとに便利だったよ。これに勝る代替えの保存容器がないまま40年が経過。
今でもスタッキングできるこのフォルムがお気に入りなんですけどね。
真ん中をギュッと押してシールの機密性がさらに強いタイプは、おせんべいやかりんとうの保存に。小さい丸は、ハーブティーやナッツ類。
10キロキーパーはお米、丸い大型ボールは、持ち寄りの料理をお皿ごと入れて運んだり、年末恒例の紅白なますのボウルになります。
2拠点生活で、東京と山の家の両方にあったタッパーウエアを集結させて、よーく洗って。
湿気の多い国へ行く息子家族に半分もらってもらう予定です。新しいのを買ってあげようかと思ったら、もう買えないのよ。在庫のネットスーパーは、すごい値上がり中だよ。
惜しむべき昭和の家庭用品の名品だと思うわ。
タッパーウエア、バイバイ。わたしが死ぬまでは愛蔵品だわね、大事に使おう。